2分でわかるアメリカ

2018/03/16次期司令塔は「強いドル」論者

鉄鋼とアルミニウムの輸入関税賦課をめぐりトランプ大統領と意見が対立し辞任した国家経済会議(NEC)のゲーリー・コーン委員長の後任として、経済評論家のラリー・クドロー氏の起用が決まりました。NEC委員長は省庁をまとめて経済政策を立案するアメリカ政府の「経済の司令塔」です。


クドロー氏はCNBCのコメンテーターとして知られています。長年にわたり辛口で保守的な主張を展開してきました。レーガン政権時代に行政管理予算局の幹部、ベアスターンズのエコノミストなどを歴任。中道右派。規制緩和と減税を主張する一方、自由貿易論者でもあります。ただ、中国には厳しい発言をしています。


ウォールストリートジャーナルは、クドロー氏のテレビでの経験が、トランプ大統領の経済政策のセールスマンとしての役割に適していると解説しました。


ロイターは、NEC委員長にAリスト(最適格者のリスト)の人材ではなく、テレビのコメンテーターを起用しようとしているとして、ホワイトハウスが使える人材が一段と手薄になっていることがわかるとするコラムを配信しました。


ブルームバーグは、強い米ドルを主張するクドロー氏がホワイトハウスに入ることになるが、米ドル安基調を止めるには不十分だとの見方が多いと伝えました。


CNBCのインタビューに対しクドロー氏は、「貿易問題で中国が大きい代償を支払うことになる」と述べました。クドロー氏はまた、FRBが利上げペースを速めることに反対する姿勢を示しました。


[March 15, 2018]  No 031843855

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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