2分でわかるアメリカ

2018/02/10政治で膨らむアメリカの借金、利回りに影響

影響はほとんどありませんでしたが、9日未明、アメリカの政府機関の一部が閉鎖されました。今年2度目。暫定予算の期限を控え、共和党のロン・ポール上院議員が熱弁を振るい、採決を阻止したことが原因。約2時間後に可決、下院に送られました。

下院がすぐに採決、可決しましたが、野党の民主党だけではなく、共和党の下院議員数人が反対にまわりました。与党の結束の乱れを象徴する出来事でした。

法案はホワイトハウスに送られ、トランプ大統領が署名。政府閉鎖は数時間で終わりました。これにより、連邦政府の支出が今後2年間、約3000億米ドル(約32兆5000億円)増えることになりました。債務の上限を1年間停止することも決まりました。

ロサンゼルスタイムズは、共和党主導の1.5兆米ドルの減税がトランプ大統領の主張するようにアメリカ経済を押し上げるかもしれないが、議会が可決した予算はさらなる景気押し上げ効果があるかもしれないと伝えました。同時に、連邦政府の借金も大きく押し上げることになると解説しました。

ワシントンポストは、議会が可決した予算は景気後退期のように支出を大幅に増やすものだと伝えました。景気後退に備えて節約するのではなく、債務を増やしているとしています。

CNBCは、トランプ大統領と共和党が主導した国防費などの支出増と減税により、国の借金が年1兆米ドルずつ増えることになったと解説しました。政府が大量に国債を発行することになるとしています。米国債相場、利回りに影響しそうだと伝えました。

ロイターによりますと、つなぎ予算を盛り込んだ予想法案が成立したことを受け、JPモルガンがアメリカ経済の成長見通しを上方修正しました。また、FRBの利上げ回数は2018年が4回、2019年も4回となると予想したとしています。

 [February 09, 2018]  No 031843834

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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