2分でわかるアメリカ

2018/01/09米インフレ意識する投資家

マーケットが推測する期待インフレ率を示す指標であるブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)。先週、約9カ月ぶりに2%を超えました。


セントルイス地区連銀が公表する10年ブレーク・イーブン・インフレ率は1月4日時点で2.01でした。


ウォールストリートジャーナルは、投資家がついにインフレの兆しを意識しはじめたと報じました。BEI2%という水準は、FRBの目標インフレ率と一致するため重要だとしています。FRBは今年3回の利上げを見込んでいるが、JPモルガンチェースなどは年内4回の利上げを予想していると伝えました。


クリーブランド地区連銀のメスター総裁は、ロイターのインタビューの中で、今年は4回の利上げを想定していると述べました。また、サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は、ロイターに対し、今年は3回の利上げが妥当だとの見方を示しました。


一方、フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は先週末の講演の中で、今年は2回の利上げが適切になるとの見解を示しました。さらに、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は8日、今年は2、3回の利上げが適切だと述べました。FRBの中でインフレ率、利上げの見方が分かれています。


CNBCは、一部の投資家がインフレ率の上昇を警戒、商品市場で物価上昇をヘッジする動きが出ていると伝えました。


今週12日金曜日、アメリカの12月の消費物価指数が発表されます。予想中間値は前年比2.1%上昇、予想レンジは2.0 〜2.3%。変動が激しい食品と燃料を除いたコア指数は前年比1.7%上昇がコンセンサス。米ドル相場に影響する可能性があります。


 [January 08, 2018]  No 031843811

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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