2分でわかるアメリカ

2018/01/04「北朝鮮との核戦争の可能性低い」

アメリカの新年のトップニュースは、北朝鮮に関するものでした。


「執務室の机の上には常に核兵器の発射ボタンがある」とする金正恩朝鮮労働党委員長の新年のテレビ演説が主要紙の一面、主要ネットワークのトップニュースになりました。金委員長が平昌オリンピックへの参加、韓国との対話に前向きな姿勢を示したことも詳しく報じられました。


2日以降も、トランプ大統領が「自分の核ボタンの方が大きく、強力だ」とツイッターに投稿したこと、さらに、朝鮮半島の南北間ホットラインが再開したことなどもトップ級で続報されました。


ニューヨークタイムズは、核のボタンは存在しないと解説しました。トランプ大統領に常に同行する5人の軍関係者の1人が約20キロの重さの「the nuclear football(核のフットボール)」を携帯、全900の核兵器が標的にできる場所のリスト、通信機、コード認証機などが入っているとしています。核攻撃を開始するために、まず大統領は常時携帯するコードによって本人であることを示す必要があります。その認証コードはカード状のもので、「ビスケット」の呼び名があります。北朝鮮の核兵器はミステリーだが、ボタンがあるとは思えないとしています。


ワシントンポストは、北朝鮮との核戦争が起きる可能性は考えている以上に低いと報じました。トランプ大統領と金委員長が言葉の戦争をしているが、地政学的および軍の能力などの理由で核戦争に発展する可能性が低下したとしています。金委員長は体制の存続を望み、トランプ大統領にとっては軍事費用が膨大になる懸念があるためです。
ウォールストリートジャーナルは、南北間のホットラインが約2年ぶりに開通したことで、北朝鮮に対する対応をめぐる韓国とアメリカの違いが際立つ形になったと伝えました。


[January 03, 2018]  No 031843808

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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