2分でわかるアメリカ

2017/11/22メルケル首相は生き残れるか

9月24日の議会選挙後、ドイツの政治空白が続いています。第1党のメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU ・CSU)が、少数政党の自由民主党(FDP)および緑の党と4週間にわたり連立政権発足に向けた協議を続けてきましたが決裂しました。

メルケル首相から報告を受けたシュタインマイヤー大統領は、21日から各政党の代表者と会い、調整に乗り出しました。

4期目を目指すメルケル首相は20日、公共放送ZDFのインタビューで、少数政権より再選挙の方が好ましいとの考えを示しました。

ドイツのシュピーゲルは、連立協議の決裂がメルケル首相の政治スタイルの終わりを意味し、ドイツの政治を明確にするという意味で勝利と言えると伝えました。再選挙で利益を得る政党は「ドイツのための選択肢(AfD)」だけで、問題はメルケル首相がどうなるかだとしています。

BBCは、再選挙を実施する権限はシュタインマイヤー大統領にあり、何カ月もかかる手続きが必要になると伝えました。

NBCニュースは、ドイツで政治空白が生まれるのは異例のことだが、メルケル首相の苦悩は、ブレグジットやトランプ大統領の誕生といった政治革命ではないと解説しました。

フィナンシャルタイムズは、ドイツの政局不安がヨーロッパを新たな危険な状況に追い込んだと報じました。

ウォールストリートジャーナルは、ドイツの政局不安を受け、EUと統一通貨ユーロの全面見直しの行方が困難になったと伝えました。


 [November 21, 2017]  No 031843782

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.01.24 更新中国経済リスク、通貨市場に影響もスイスで世界経済フォーラム(ダボス会議)が22日から開かれています。目玉だったトランプ大統領、ブレグジット問題を抱えるイギリスのメイ首相、支持率が急低下したフラ…
  • 2019.01.23 更新NY株のオンとオフ、トランプ意識連休明けの22日のニューヨーク株式マーケットは反落しました。中国の経済指標が弱く、習近平国家主席は「深刻な危機に直面している」と発言。さらにIMFは世界経済見通…
  • 2019.01.19 更新米中貿易戦争めぐり動きありウォールストリートジャーナルが17日、アメリカ政権内で対中関税を引き下げる可能性が議論されていると報じました。この報道をきっかけに、期待感から株式相場が一段高に…
  • 2019.01.18 更新偽新聞と事実に反するトランプ発言政府機関の一部閉鎖の影響を最も受けるワシントンで16日、ワシントンポストの偽新聞が市内数カ所でばらまかれました。「大統領ではなくなった」との大きな見出しに、トラ…
  • 2019.01.17 更新一般教書演説の延期要請の裏側アメリカ民主党のペロシ下院議長は16日、トランプ大統領に書簡を送り、1月29日に予定されている「一般教書演説」を延期するよう要請しました。書簡の中でペロシ下院議…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ