2分でわかるアメリカ

2017/11/17危うい米税制改革

トランプ政権が最重要政策と位置づける税制改革について、上院の審議の行方が不透明になっています。


ウィスコンシン州選出の共和党のロン・ジョンソン上院議員は15日、アメリカのメディアとのインタビューで、共和党上院の税制改革案に反対する意向を示しました。上院の定員は100。共和党は52議席を持ちますが、共和党だけで法案を通すには造反者を2人に抑える必要があります。


共和党の指導部は14日、先に示した税制改革案の修正案を公表。医療保険への加入義務を廃止することを盛り込みました。


ウォールストリートジャーナルは、ジョンソン上院議員の反対表明で、共和党は税制改革案を大幅に修正するか、それとも年末までの成立を断念するかを迫られる可能性があると報じました。アリゾナ州選出のフレーク上院議員とメーン州選出のコリンズ上院議員ら他の共和党の上院議員も税制改革案に懸念を示していると伝えました。


ワシントンポストは、超党派でつくる税制に関する委員会の分析によると、上院共和党の税制改革案は富裕層が減税となる一方、年間所得が7万5000米ドル(約847万円)を下回る世帯には今後10年で増税になることがわかったとトップ級で伝えました。


一方、下院は、16日午後、共和党が作成した独自の税制改革案を採決、可決しました。


ニューヨークタイムズは、下院法案の可決は大きな前進だが、上院との調整が必要で、依然として大きな障害があると報じました。クリスマスまでに成立させるよう、共和党はトランプ大統領から強い圧力をかけられているとしています。


[November 16, 2017]  No 031843779

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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