2分でわかるアメリカ

2017/11/03ジェイ・パウエル氏はお金持ち

トランプ大統領は2日午後、アメリカの中央銀行にあたるFRBの次期議長にジェローム・パウエル理事を指名しました。ニックネームはジェイ。上院が承認すれば、来年2月にイエレン議長に代わり新議長に就任します。

パウエル理事は、弁護士などを経てブッシュ大統領(父)の時代に財務次官をつとめました。投資ファンドのカーライルの共同経営者なども経験、2012年にFRBの理事に就任しました。

ウォールストリートジャーナルは、FRB理事としての5年間、パウエル氏はイエレン議長の頼り甲斐のある同士だったとした上で、現在のFRBの慎重なアプローチが継続されそうだと報じました。2020年まで0.25%ずつ緩やかに利上げ、バランスシートを緩やかに縮小していく可能性が高いとしています。

フィナンシャルタイズは、ジェイ・パウエル氏について、中道派で民間と公務の両方の経験がある現実主義者として知られていると伝えました。共和党の一部は、パウエル氏がイエレン議長より規制緩和に柔軟に対応すると期待しているとしています。

ワシントンポストは、トランプ大統領が指名したパウエル氏について、1940年代以降で最もリッチなFRB議長になると伝えました。パウエル氏の個人資産額は1970万〜5500万米ドル(約62億7000万円)で、1934年から1948年までFRB議長をつとめたエクルズ氏以来の大きさだとしています。

FRBの元エコノミストはCNBCに寄稿、パウエル氏の起用はアメリカ経済にリスクとなる可能性があると主張しました。イエレン議長や前任のバーナンキ氏と比べ、エコノミストとしての経験に乏しく、1977年から1979年までFRB議長をつとめたビジネス界出身のミラー氏と同じ失敗をする可能性があるとしています。


[November 02, 2017]  No 031843769

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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