2分でわかるアメリカ

2017/11/02ワシントンで移民問題が再燃

10月31日、ニューヨーク・マンハッタンで、トラックが自転車専用道に突っ込み、少なくとも8人が死亡、11人がけがをしました。ISISが関係するテロだとみられています。


単独犯、中央アジアのウズベキスタン出身のサイフロ・サイポフ容疑者。2010年に「移民多様化ビザ抽選プログラム」を通じてアメリカに入国していました。


「移民多様化ビザ抽選プログラム」は、1980年代にアイルランド人の移民が急増したことを受け、多様化を求める声が強まり、ジョージ・ブッシュ(父の方)政権下の1990年に法制化されました。通称「グリーンカード抽選プログラム」。抽選に当たり、審査をパスした年間約5万人にグリーンカード(永住権)が与えられます。


トランプ大統領は1日朝、「移民多様化ビザ抽選プログラム」を即刻停止するよう議会に申し入れたと述べました。 「グリーンカードはメリットベースのみにすべきだ」として、経歴や能力を審査対象として、抽選を停止する必要性を訴えました。大統領はこれとは別に、プログラムの法制化に民主党のシューマー上院院内総務が関わったことから、「シューマー会心の作」だとツイッターで皮肉りました。


ワシントンポストは、10月のラスベガスでの銃乱射事件と比べ、トランプ大統領の反応が大きく異なったと解説しました。ラスベガスの事件直後に銃規制に全く触れなかったのに対し、ニューヨークの事件後はすぐに移民制度改革の必要性を訴えたとしています。


ニューヨークタイムズは、大統領に皮肉られたシューマー院内総務が「移民はアメリカに恩恵」として反論したほか、他の民主党議員も「すぐに政治問題にすべきではない」と抽選プログラムの廃止に慎重な姿勢を示したと報じました。


ウォールストリートジャーナルは、共和党は長く抽選プログラムの廃止を主張してきたが、民主党は多様性を重視し、抽選を支持してきたと解説しました。2007年と2013年に抽選プログラムの廃止を含めた幅広い移民制度の改革が議会で審議されたが、成立しなかったとしています。


 
[November 01, 2017]  No 031843768


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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