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2017/10/17NAFTA、トランプ要求で崩壊寸前

北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しを目的にした第4回目の会合が、先週からワシントンのホテルで開かれています。トランプ政権がアメリカを特別扱いする要求を提示、カナダとメキシコが反対しています。事務レベルの協議が16日も続けられ、17日に閣僚級の会合が予定されています。

ロイターによりますと、トランプ政権は、NAFTA域内で販売される自動車の関税をゼロにする条件として、アメリカ製の部材を50%にすることを提案しました。さらに、域内3カ国の部材使用について、現行の62.5%から数年かけて85%へ引き上げる案も提示しました。また、ニューヨークタイムズは、外国企業の政府に対する訴訟に関する条項で激しく対立していると伝えました。このほか、3カ国が合意しない限り、5年後に失効する「サンセット」条項をアメリカが提案、カナダとメキシコが難色を示しているとの報道もあります。

欧米メディアは、交渉の難航が必至で、NAFTAが破棄される可能性があると報じました。

フォーブスは、NAFTAの行方が過去20年で最も不透明になったとした上で、カナダのトルドー首相がアメリカとの2国間協定に切り替えることを示唆しているとするコラムを掲載しました。カナダの動きによって、メキシコがNAFTA離脱を余儀なくされるとしています。

フィナンシャルタイムズは、トランプ大統領の「改革」提案で、NAFTAは崩壊寸前だと報じました。トランプ政権が示したものは、過激すぎ、しかも機能しないような提案だとしています。メキシコとカナダに問題の責任を押しつけ、受け入れ不可能な提案を受け入れさせようとしていると解説しました。

NAFTAの再交渉の不確実性が高まったことを背景に、16日の取引で、カナダドルとメキシコペソがそれぞれ売られました。

 [October 16, 2017]  No 031843757

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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