2分でわかるアメリカ

2017/10/06「核兵器能力は米政府分析以上」

先月の国連総会で「言葉の戦争」を繰り広げたアメリカと北朝鮮。10月10日の朝鮮労働党の創立記念日の前後に、北朝鮮が新たな挑発行動に出るとの見方があります。ただ、朝鮮半島は不気味と言っていいくらい静かです。


こうした中、アメリカのメディアの一部が北朝鮮に入り、平壌発で現地の状況を報じました。


アメリカ政府から特別な許可を得て、一度だけ有効なアメリカのパスポートで北朝鮮に入国したニューヨークタイムズの記者は、公園の遊具までミサイルの形をしていて、国全体がアメリカとの戦争ムードを盛り上げていたと伝えました。通常のホテルに滞在した2005年の訪問と違い、北朝鮮外務省が用意した客人用施設に滞在したが、監視目的より、反米強硬派からアメリカの記者を守る目的が大きかったようだとしています。


ニューヨークタイムズはまた、ティラーソン国務長官の辞任騒動が出たことなどを受け、トランプ大統領の外交政策はサーカスのようだとする社説を掲載しました。


ウォールストリートジャーナルの記者も9月に平壌を取材しました。国際的な制裁が下されているにもかかわらず、活気にあふれ、繁栄していたとの印象を記者が語っています。一方で、 反米、ミサイル開発を支持するよう国民が徹底的に訓練されているようだとしています。


ウォールストリートジャーナルは別に、北カリフォルニアの民間の研究所による北朝鮮の動画や写真分析を紹介しました。ミサイルを運ぶトラックはベラルーシから輸入したもの、クレーンは日本製だとしています。ビデオや写真が加工された形跡があるが、核兵器の開発状況はアメリカ政府の分析以上に進んでいると研究者が話しているとしています。


一方、APは、北朝鮮の労働者が働く中国国内の工場などを取材しました。独自の調査により、工場で加工された海産物がアメリカに輸出され、アメリカ人の食卓やレストランで食べられていたと報じました。北朝鮮の労働者が加工した食品が、カナダ、ドイツをはじめとするEUにも輸出されていることもわかったとしています。


 [October 05, 2017]  No 031843750


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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