2分でわかるアメリカ

2017/10/03ウォルシュ氏だったらドル高?

ケビン・ウォルシュ元FRB理事が先週28日、トランプ大統領とFRBの次期議長ポストについて協議したと報じられました。ウォルシュ氏が、来年2月に任期が切れるイエレン議長の後任に指名されるのではないかとの憶測が広がりました。


その後の報道で、協議の中で、ウォルシュ氏がFRBの金融政策は機能していないと発言していたことが明らかになりました。金融緩和を長期間継続したことについて、「株式マーケットの奴隷になっている」とも述べたと報じられました。


CNBCは、イエレン議長と比べタカ派のウォルシュ氏が指名される可能性が高まったことで、米国債の利回りと米ドル相場が上昇したと伝えました。政策金利の引き上げペースを早める可能性があり、トランプ大統領にとって「タカ派すぎる」との見方もあるとしています。


ブルームバーグによると、トランプ大統領はこれまでに、ウォルシュ氏のほか、唯一の共和党の現役の理事であるパウエル氏、ホワイトハウスのコーン国家経済会議委員長、そしてイエレン議長の合計4人の候補と面談しました。今後2、3週間で決めるとトランプ大統領が話しているとし、他の候補とも面談する予定だという関係筋の話を伝えました。


フィナンシャルタイムズは、2日の取引で米ドルが堅調な背景には、スペインのカタルーニャ州の住民投票結果を受けたユーロ売りだけではなく、ウォルシュ氏がFRB次期議長に指名されるとの観測があると報じました。


オンライン賭けサイトのプレディクト・イットでは、FRB次期議長にウォルシュ氏が指名される確率は43%、パウエル理事が30%、イエレン議長再任の予想が20%となっています。


 
[October 02, 2017]  No 031843747

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.05.23 更新再燃した「トランプ大統領を弾劾せよ」アメリカ連邦議会で、トランプ大統領の弾劾手続きの開始に現実味が出てきました。過去にもありましたが、ここにきて再燃しました。トランプ大統領のマクガーン元法律顧問が…
  • 2019.05.22 更新FRB議長「経済は強く、インフレは低い」アメリカの中央銀行にあたるFRBのパウエル議長は20日夜、フロリダ州アメリア島で開かれたアトランタ地区連銀が主催する会議で講演しました。この中でパウエル議長は、…
  • 2019.05.21 更新ドイツ銀行が騒がしいヨーロッパを代表する金融機関のドイツ銀行の危機が噂されてから久しい。4年前に再建戦略が発表され、去年末からコメルツ銀行との合併計画が進んでいました。しかし、再建…
  • 2019.05.18 更新日本に迫るトランプ氏、関税か数量規制アメリカのトランプ大統領は17日、自動車に追加関税を発動するかの判断を最大で180日間先延ばしすると正式に発表しました。声明で、自動車の輸入増加は「安全保障上の…
  • 2019.05.17 更新チャットで為替操作、EU制裁金1310億円EUの執行機関である欧州委員会は16日、銀行が共謀して外国為替相場を操作、EU競争法(独占禁止法)違反と判断したと発表しました。5つの銀行が合計10億7000万…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ