2分でわかるアメリカ

2017/09/30FRB次期議長、ウォルシュ氏に傾く?

アメリカの中央銀行にあたるFRBのジャネット・イエレン議長の任期が来年2月に切れます。

次期議長候補として、イエレン氏のほか、ホワイトハウスのゲーリー・コーン国家経済会議委員長、スタンフォード大学のジョン・B・テイラー教授、ジェローム・パウエルFRB理事、そしてケビン・ウォルシュ元FRB理事らの名前があがっています。

さまざまな憶測、噂が飛び交う中、ウォルシュ元FRB理事の起用に傾きつつあるとの報道がありました。

ウォールストリートジャーナルは29日、トランプ大統領とムニューシン財務長官がウォルシュ元FRB理事と会い、次期FRB議長への指名の可能性について話しあったと報じました。ホワイトハウス筋の話として伝えたものです。トランプ大統領が年末までにFRB議長人事を決める方針で、そのプロセスが始まった兆しがあるとしています。

CNBCは、FRB議長ポストについて協議したとウォールストリートジャーナルが報じたが、話し合った内容は確かではないと伝えました。ただ、トランプ大統領がウォルシュ元理事と会ったことは確認したとしています。FRB次期議長をめぐる予想やブックメーカーでは、イエレン議長の再任説が有力だったが、ウォルシュ氏が最有力候補に躍り出たと報じました。

ブルームバーグは、トランプ大統領とウォルシュ氏の会合報道を投資家が好感したようだと伝えました。KBW銀行指数が、報道を受けて下げを消し、上昇に転じたとしています。ウォール街のモルガンスタンレーでの勤務経験があるウォルシュ氏は2006年から2011年までFRB理事を務めたが、金融危機の対応で重要な役割を担ったと解説しました。

ウォルシュ氏は、トランプ大統領とブラックストーンのシュワルツマンCEOが設立したビジネス・アドバイザリー・カウンシルの会員。トランプ大統領の友人である世界的な化粧品会社エスティローダーの社長の娘と結婚しました。トランプ大統領と関係が深いことから、ウォルシュ氏有力説をビジネスインサイダーが過去に伝えていました。

ウォールストリートジャーナルは、トランプ大統領がFRBのパウエル理事とも会合を持ったと伝えました。



 [September 29, 2017]  No 031843746

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.11.16 更新英EU離脱の悪夢シナリオイギリスのメイ首相は、EUと合意した離脱後の対応を定めた585ページの協定素案で閣議の了承を取りつけたと14日夜発表しました。一夜明けた15日、ラープ離脱担当相…
  • 2018.11.15 更新宙に浮く新NAFTAアメリカのトランプ政権が2年に渡る交渉で合意に至った北米自由貿易協定(NAFTA)の見直し。NAFTAの名前を嫌うトランプ大統領に配慮、新貿易協定は、アメリカ、…
  • 2018.11.14 更新ホワイトハウスが騒がしい中間選挙が終わり、下院は民主党、上院は共和党が主導する「ねじれ議会」が1月にスタートします。アメリカ政治の次の大きな節目は2020年11月に実施される大統領選。…
  • 2018.11.13 更新米ドル指数が急上昇、海外要因で12日の欧米の外国為替マーケットでは米ドルが目立って上昇しました。リスク回避で円も買われたため、米ドル/円は小動き。ただ、マーケット全体では米ドルの上昇が顕著で…
  • 2018.11.10 更新原油安で株安、心理はリスク回避直近の高値から20%超下落しベア(弱気)相場入りしたニューヨークのWTI。続く形で、原油のもう一つの国際的な指標であるロンドンの北海ブレントが9日の取引でベア相…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ