2分でわかるアメリカ

2017/09/27FRB議長「低インフレはミステリー」

FRBのイエレン議長は26日、クリーブランドで開かれた全米ビジネスエコノミスト協会の年次総会で講演し、ゆるやかな利上げが現在のところ最も適切な政策スタンスだとの認識を示しました。


イエレン議長は講演の中で、労働市場が堅調な一方で「長期にわたり低インフレが続くのはミステリーだ」と述べました。その上で、インフレ期待などをめぐり、FRBが判断を誤る可能性があると指摘しました。不透明感がある中で、緩やかな利上げが必要だと語りました。


ウォールストリートジャーナルは、インフレ率が期待に反して上昇しなければ、利上げペースをやや緩やかにする可能性があるとの見方をイエレン議長が示したと報じました。


ニューヨークタイムズは、インフレ率が最近低下した理由が確かではないが、政策金利引き上げを継続する計画をFRB議長が明らかにしたと伝えました。多くのアナリストが今年最後の12月の会合でFRBが利上げすると予想しているが、イエレン議長の発言で12月会合での利上げ予想がさらに強まる可能性があるとしています。


CMEグループのフェドウォッチによると、相場が織り込む12月利上げ確率は78%と、講演前の73%から上昇しました。


一方、アトランタ地区連銀のボスティック新総裁は26日、12月利上げの可能性に違和感はないとの認識を示しました。また、FRBのブレイナード理事は、労働市場における人種、民族、性別、地域などの格差が、長期的な潜在成長の障害になっている可能性があると述べました。ロイターが伝えました。


 
 [September 26, 2017]  No 031843744

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.04.23 更新トランプ大統領のジレンマアメリカ政府は22日、イラン産原油の禁輸措置について、日本、中国、韓国、台湾、インド、トルコ、イタリア、そしてギリシャの8カ国・地域に対する適用除外を5月2日に…
  • 2019.04.20 更新ピート旋風、トランプ氏も意識17日付のコラムで、インディア州サウスベントのピート・ブーティジェッジ市長が2020年大統領選の民主党候補の新星として注目を集めているとお伝えしました。それ以降…
  • 2019.04.19 更新騒がしくなった朝鮮半島ベトナムのハノイで2月27日と28日に開かれた米朝首脳会談が決裂して以来、静かだった朝鮮半島。ここにきて、北朝鮮が活発な動きをみせ注目されています。「新型戦術兵…
  • 2019.04.18 更新米の対中輸入が急減、トランプ政策が寄与?アメリカ商務省が17日発表した2月の貿易赤字額は前月比3.4%減の493億8200万米ドルと、2018年6月以来の低水準となりました。予想の535億米ドルと比べ…
  • 2019.04.17 更新円もユーロもこう着、いずれ大きく動く?一般には馴染みが薄い「ボラティリティ」という言葉をマーケット関係者が頻繁に使います。相場の振れ幅、変動を意味します。米ドル/円は1米ドル=112円ちょうど近辺に…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ