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2017/09/22世界最強の中銀、まだ見えない利上げペース

FRBが20日の会合(FOMC)でバランスシートの縮小を10月から段階的に実施することを決めました。政策金利は据え置きましたが、声明とイエレン議長の会見はタカ派的なトーンでした。


同時に公表されたFRBのエコノミストの見通しもタカ派でした。16人のエコノミストの予想を図にしたドットチャートでは、11人が年内あと1回の利上げを見込んでいることがわかりました。6月時点では8人でした。来年2018年は3回の利上げを予想しました。


ニューヨーク証券取引所の名物フロアマンであるUBSのカシン氏はCNBCに出演、トランプ大統領がFRBの路線を変える可能性があるとコメントしました。FRBは伝統的にドットチャートで70%の予想がないと利上げしないが、それに近づいていると指摘しました。しかし、トランプ大統領が近く、イエレン議長の後任や新たな理事を指名する可能性があり「ちょっと違うFRB」になるだろうと述べました。


FRBのイエレン議長の任期は来年2月までです。フィッシャー副議長は来月中旬に辞任する予定です。さらに、FRBの理事ポストは3つ空席になっています。


ロサンゼルスタイムズは、トランプ大統領が減税や貿易協定で経済成長を押し上げようとしているが、FRBの人事により経済に大きな影響を与える可能性があると伝えました。フィッシャー副議長が来月辞任するため、前日のFOMCが最後の会合になったが、イエレン議長がフィッシャー氏に続く可能性があるとしています。新議長候補として、ホワイトハウスの国家経済会議のゲーリー・コーン委員長、スタンフォード大学フーバー研究所のジョン・テイラー氏、そして元FRB理事のケビン・ウォルシュ氏らの名前があがっているとしています。


ポリティコは、トランプ家と親しいケビン・ウォルシュ氏が次期FRB議長の有力候補として浮上したと報じました。FRB理事やモルガンスタンレーなどウォール街の経験があるケビン・ウォルシュ氏の妻は化粧品大手エスティローダー創業者の孫で、ビリオネア同士の付き合いがあるとしています。有力候補だったホワイトハウスのゲーリー・コーン委員長が人種差別問題でトランプ大統領を公に批判したことで、ウォルシュ氏起用の可能性が高まったと解説しました。


 
[September 21, 2017]  No 031843741


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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