2分でわかるアメリカ

2017/09/21FOMC、こう読む

アメリカの中央銀行にあたるFRBが20日、金融政策を決める2日間の会合を終えました。量的緩和で膨らんだ資産の段階的な圧縮を10月から開始することを決めました。政策金利は据え置きました。9対0の全会一致。予想通りでした。

声明では、労働市場が堅調なものの、インフレ率が目標の2%を下回る状況が当面続くとの認識を示しました。ハリケーンが経済の方向を変えないとの見方も明らかにしました。

声明と同時に公表されたFRBの見通しでは、年内あと1回、来年3回の利上げを引き続き予想しました。ただ、長期的な金利見通しは6月時点の3%から2.75%へ下方修正しました。

イエレン議長は、会合後の記者会見で、経済の先行きに不透明感があるとしながらも、緩やかな利上げを続けることになるとの考えを示しました。さらに、インフレ鈍化は一時的な要因だと述べました。

CNBCは、マーケットの予想よりFRBがタカ派だったと速報しました。

ウォールストリートジャーナルは、FRBが資産圧縮の計画を公表すると同時に、年内あと1回の利上げを示唆したとの見出しで報じました。別の記事で、FRBのバランスシート縮小は、複数の面で銀行の恩恵になると解説しました。

フィナンシャルタイムズは、FRBが量的緩和を終了させる歴史的な決定をしたと伝えました。ただ、将来のバランスシートの規模や利上げのメカニズムについては明確な方向が示されなかったとしています。トランプ大統領が新たな理事を最大で5人起用する可能性があり、人事の行方がイエレン議長による透明性の高い戦略のかく乱要因になっていると解説しました。
 

 [September 20, 2017]  No 031843740

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.01.19 更新米中貿易戦争めぐり動きありウォールストリートジャーナルが17日、アメリカ政権内で対中関税を引き下げる可能性が議論されていると報じました。この報道をきっかけに、期待感から株式相場が一段高に…
  • 2019.01.18 更新偽新聞と事実に反するトランプ発言政府機関の一部閉鎖の影響を最も受けるワシントンで16日、ワシントンポストの偽新聞が市内数カ所でばらまかれました。「大統領ではなくなった」との大きな見出しに、トラ…
  • 2019.01.17 更新一般教書演説の延期要請の裏側アメリカ民主党のペロシ下院議長は16日、トランプ大統領に書簡を送り、1月29日に予定されている「一般教書演説」を延期するよう要請しました。書簡の中でペロシ下院議…
  • 2019.01.16 更新「NATO離脱したい」ニューヨークタイムズは14日、トランプ大統領が北大西洋条約機構(NATO)から離脱したいとの意向を示していたとする長編の記事を掲載しました。2018年に複数回に…
  • 2019.01.15 更新「米ロ首脳会談が隠蔽された」ニューヨークタイムズは先週末、2017年5月にFBIのコミー長官が解任された後、トランプ大統領がロシアの利益のために行動した疑いでFBIは捜査を始めたと報じまし…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ