2分でわかるアメリカ

2017/09/20「ロケットマン」に威嚇、「完全に破壊する」

アメリカのトランプ大統領は19日、ニューヨークの国連本部で、一般演説をしました。北朝鮮、イラン、シリア、ベネズエラなどを批判、ISISなどのテロの問題、人権問題、国連改革など幅広い分野で自らの考えを示しました。


北朝鮮に関しては、全世界に脅威を与えていると非難した上で、アメリカや同盟国への脅威をやめなければ「完全に破壊するしか選択肢がなくなる」と警告しました。また、弾道ミサイル開発を続ける金正恩朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と揶揄、自滅の道を歩んでいると主張しました。


国連を批判してきたトランプ大統領の国連総会での初めての演説を、CBS、 NBC 、ABC、 FOXのすべてのネットワークのほか、CNNやCNBCなどニュース系のケーブルチャンネルも生中継し、関心の高さを示しました。主要紙と通信社は、北朝鮮への非難を中心に速報しました。


ワシントンポストは、トランプ大統領が北朝鮮を完全に破壊すると威嚇、金委員長を「ロケットマン」と呼んだとの見出しを使い、トップ級で報じました。ニューヨークタイムズも、「完全に破壊する」とのトランプ大統領の発言を見出しに、北朝鮮に関するトランプ大統領の演説を大きく報じました。国連の制裁決議を支持したロシアと中国に謝意を示しつつ、北朝鮮との取引をやめるよう間接的に圧力をかけたとしています。


ウォールストリートジャーナルは、北朝鮮が何を求めているのかが、核開発を断念させることが可能かどうかを決めることになるとするコラムを掲載しました。最も恐ろしい可能性は、金正恩委員長が核開発を国内の権力闘争で生き残るための手段にしていることだとしています。外交手段で解決できなければ、アメリカと同盟国が北朝鮮を封じ込める長期的な戦略に向かうことになるが、冷静時代の対ソビエトに対する封じ込め戦略以上に恐ろしい事態になると主張しました。


 
 [September 19, 2017]  No 031843739

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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