2分でわかるアメリカ

2017/09/02弱かった米雇用統計、FRBどう動く

夏休みが絡む8月の雇用統計は予想を大きく外すことが少なくありません。今年もそうでした。

アメリカ労働省が1日発表した8月の雇用統計は、重視される非農業部門の雇用者数が15万6000人増にとどまりました。過去2カ月の底堅い水準から鈍化、予想の18万人増を下回りました。

失業率は4.4%でした。予想は4.3%。注目された時間あたり賃金は前月比で3セント増、もしくは0.1%の増加にとどまりました。予想を下回り、依然として賃金上昇ペースが弱いことを示しました。労働参加率は62.9%で、安定していました。

ロイターは、FRBがバランスシートの縮小計画を発表するには十分な勢いを維持しているが、賃金の伸びが鈍いことから年内の利上げには慎重となる可能性があると解説しました。

ウォールストリートジャーナルは、人気コーナーのHeard on the Street(ハード・オン・ザ・ストリート)で、失業率が理論的に物価を押し上げる水準に達した中、FRBは労働市場を心配することなく、政策金利を年内据え置き、賃金と物価のデータに焦点をあてることができると報じました。

CNBCは、FRBが賃金の伸びを注視していて、弱い統計を受け、追加利上げに慎重になる可能性があると伝えました。トレーダーは年内の追加利上げに懐疑的で、先物が示唆する12月利上げ確率は37%にとどまっているとしています。

8月の雇用統計は、ハリケーン「ハービー」が発生する前にデータが集計されました。ロサンゼルスタイムズは、来月の雇用者数を3万人程度減らすなど、今後の雇用統計に少なからず影響が出そうだと報じました。


 
アメリカ東部時間4日はレーバーデー(日本の勤労感謝の日に相当)で連邦祝日。お休みし、5日に再開します。

[September 01, 2017]  No 031843728

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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