2分でわかるアメリカ

2017/08/12先制攻撃も選択肢、北朝鮮めぐる米シナリオ

アメリカのトランプ大統領は11日、「北朝鮮が愚かな行動をとれば、軍事的に解決する準備が完全に整っている」とツイッターに投稿しました。日を重ねるごとに、言葉が強くなっています。北朝鮮に対する先制攻撃(pre-emptive strike)についても「いまにわかる」と含みを残しました。

前日の10日には、北朝鮮がグアムを攻撃した場合、考えもしなかったことが起こるだろうと威嚇しました。

アメリカの主要メディアは連日、北朝鮮問題をトップ級で詳しく報じています。異例の大報道。11日の報道では、先制攻撃を含めたシナリオの分析が目立ちました。

マティス国防長官とティラーソン国務長官は、いずれも北朝鮮と対話、もしくは外交による解決を優先すると述べています。しかし、ワシントンポストは、トランプ大統領が北朝鮮に対し核で攻撃することを望めば、政権の軍事補佐官は選択の余地がなくなるだろうと解説しました。

ニューヨークタイムズは、軍事的な選択肢がすでに極秘に準備されていると報じました。北朝鮮のミサイル拠点を限定的に攻撃、もしくはミサイルを空中で撃ち落とした場合、金正恩委員長が仕返しする可能性が高く、朝鮮半島が戦争に突入することになるとしています。

CNNは、北朝鮮に対し先制攻撃するという最悪シナリオでは、双方に極めて多数の犠牲者が出ることが確実で、勝者なき戦争になるだろうと解説しました。先制攻撃ではまず、アメリカのF22とF35戦闘機、それにB2爆撃機が、日本と韓国のF15およびF16の助けを受けて攻撃、続いて空母からトマホーク・ミサイルで北朝鮮の軍事拠点を攻撃する可能性があるとしています。

ニューズウィークは、アメリカが先制攻撃した場合、中国が北朝鮮軍に加わる可能性があると伝えました。

 
 [August 11, 2017]  No 031843713

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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