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2017/08/11「北朝鮮の射程内」、日本円が買われるわけ

北朝鮮が9日、アメリカのグアム周辺に向けた中距離ミサイル発射の具体的な飛行計画を予告しました。

10日付の「労働新聞」が1面で伝えました。それによりますと、「日本の島根県、広島県、高知県の上空を通過し、3356.7キロの距離を1065秒間飛行した後、グアムから30〜40キロ離れた海上に落下する」と予告しました。その上で、「今月中旬までに計画を完成し、金正恩同志に報告、命令を待つ」としています。

CNNやMSNBCが北朝鮮を巡る報道で使う地図には、日本の東京、グアム、そしてアメリカ西海岸と東海岸の大都市が描かれています。東京が攻撃対象になりうることを示唆したものです。

ニューヨーク・タイムズは、北朝鮮の攻撃の対象となるのは、グアム、日本、韓国だと伝えました。日本では、北朝鮮の最も攻撃対象になり得るのは東京のようだと専門家が言っているとしています。日本が脅威にさらされているのに、日本の首脳は北朝鮮と対立するトランプ大統領との協調を公に表明していると解説しました。

CNBCは、日本が北朝鮮の新たな攻撃対象になりそうなのに、トレーダーが「セーフヘイブン」として日本円を買い、円相場を押し上げていると報じました。対照的に、北朝鮮のターゲットになりそうな別の国、韓国の通貨は急落しているとしています。「円のキャリートレード」が巻き戻っている、日本の対外投資の大きさが背景などとする見方があるが、円高の背景は明確ではないと解説しました。

トランプ大統領は、「北朝鮮が炎と怒りに見舞われるだろう」と威嚇。これに対し北朝鮮は「ナンセンス」だとかわしました。

トランプ大統領は10日、炎と怒りという表現は十分ではなかった。彼ら(北朝鮮)が考えもしなかったことが起こるだろうと威嚇をエスカレートさせたとワシントン・ポストが伝えました。トランプ大統領とペンス副大統領は10日午後、国家安全保障のブリーフィングに出席する予定だとしています。


[August 10, 2017]  No 031843712

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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