2分でわかるアメリカ

2017/08/05FRB先読み、次の利上げはいつ?

アメリカ労働省が発表した7月の雇用統計は、重視される非農業部門の雇用者数が20万9000人増えました。予想の18万3000人増を上回りました。幅広い業種で雇用が伸びました。

失業率は4.3%で予想通り。注目された時間あたり平均賃金は9セント増、もしくは0.3%増でした。3月以降に鈍化していましたが、再び伸びた格好です。労働参加率は62.9%と、0.1ポイント上昇しました。

トランプ大統領は、「雇用統計は素晴らしい内容。私はまだ始めたばかりだ」とツイッターに投稿しました。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、9月19-20日のFRB会合まで雇用統計があと1回発表されるが、バランスシートの縮小発表は9月会合になりそうだと報じました。ただ、追加利上げについては12月までないとみられ、あと数回の雇用統計やインフレ率の最新データ、個人消費、そしてGDPの発表があるとしています。

ニューヨーク・タイムズは、賃金の伸びの加速は労働者に良いニュースだが、ウォール街はFRBの引き締めのペースが早まると懸念していると伝えました。超低金利が金融市場を盛り上げたが、緩和が終わるとの兆しは株式相場にネガティブだとしています。9月にバランスート縮小を決め、12月に追加利上げするとみられていると解説しました。

フィナンシャル・タイムズは、レストランとバーが雇用を押し上げたとしたと報じました。FRBが12月に追加利上げする可能性があるが、物価の動向次第としています。

ところで、ブルッキング研究所のハミルトン・プロジェクトは、アメリカの雇用市場が7月に2007年11月の水準に戻り、ようやく景気後退から回復したとの報告書をまとめました。しかし、男性と白人の雇用は依然として弱いとしています。


[August 04, 2017]  No 031843709

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.10.19 更新中国批判強めた為替報告書、日本を引き続き監視アメリカ財務省は17日、主要な貿易相手国、地域の通貨政策を分析した「為替報告書」を発表しました。半期に一度のペースで議会に提出するもので、今回の報告書は4月に続…
  • 2018.10.18 更新注目のFOMC議事録、こう読む※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)FRBが9月25日と26日に開いた前回会合(FOMC)の議事…
  • 2018.10.17 更新失業者数を上回った求人※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカ労働省が16日発表した雇用動態調査(JOLTS)によ…
  • 2018.10.16 更新米株式相場はどこへ向かう※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)長期金利の突然の上昇、米中貿易摩擦の激化への懸念、企業の業績…
  • 2018.10.13 更新NY株反発も不安定、底はまだ?※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(9日更新)はこちら(マイページへログイン)ニューヨーク株式相場が急落。世界同時株安の発端となりました。1…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ