2分でわかるアメリカ

2017/08/03FRB年内利上げはあるか

アメリカの中央銀行にあたるFRBが年内にもう1回利上げするか。金利先物は、12月に追加利上げがある確率が約50%あることを示唆しています。9月利上げの確率はわずか6%。

クリーブランド地区連銀のメスター総裁は2日、インフレ率の鈍化は一時的な現象だとして、緩やかな金融引き締めを継続すべきとの認識を示しました。年内あと1回のFRB見通しを支持するとしています。バランスシートの縮小についても早期に着手する必要があると指摘しました。

マーケットインターナショナルは2日、セントルイス地区連銀のブラード総裁が追加利上げに反対していると報じました。インタビューの中でブラード総裁は、「追加利上げすれば、FRBが掲げる2%のインフレ目標の達成に影響が出る」と述べました。「当面は一時停止を続けるべきだ」との考えを示しました。

一方、スウェーデンのSEBのアナリストは、FRBが9月にも追加利上げする可能性があるとみているとフィナンシャルタイムズが伝えました。

ウォールストリートジャーナルは、6月の消費者物価が前月比でほぼ横ばいになり、FRB目標の2%を大幅に下回ったことで、FRBの決定が複雑になったと解説しました。

ところで、FRBの追加利上げをめぐる見方が分かれる中、ニューヨーク株式マーケットを代表するダウが最高値を連日、更新しています。

ニューヨークタイムズは、ダウの上昇が続き、初めて2万2000ドル台に乗せた一方で、米ドルは安いままだと伝えました。米ドルで調達した資金が、アルゼンチンの100年債やターキッシュエアライン株など世界に流れているとしています。

政局混乱に加え、FRBの金融政策に関するコンセンサスがなく、マーケットが独特の動きをしています。
 
 [August 02, 2017]  No 031843707

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ