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2017/08/01米下院夏休み、政府資金は危険水準へ

アメリカ連邦議会の下院が夏休み入りしました。9月4日のレイバーデー後まで再開しません。

上院は先週、医療保険制度改革法(オバマケア)の見直し案を採決しましたが、僅差で否決しました。与党・共和党内の不協和が表面化しました。下院から遅れ、上院は1、2週間で夏の休会に入ります。

ムニューシン財務長官は、連邦政府の債務の上限について、9月29日までに引き上げなければ、手元資金が枯渇する恐れがあると主張。議会に対し、夏の休会前に上限を引き上げるよう求めていました。債務上限引き上げには上下両院の賛成が必要です。

連邦政府の債務は今年3月に20兆ドル(約2200兆円)に達しました。一部の年金基金の投資停止など緊急措置で凌いでいますが、9月末以降は国債の利払いや社会保障手当の給付などができなくなる恐れがあります。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、9月に議会が再開後、共和党はわずか12営業日で債務上限を引き上げるという大きな問題を解決する必要があると報じました。財務省の手元資金は9月に250億米ドル近くに減少する見通しで、大規模な自然災害や世界的危機、予想外の歳入減など不慮のショックに見舞われた場合、危険な水準としています。政治経験の浅いムニューシン財務長官にとって政治の舞台における初めての大きな試練だと解説しました。

フィナンシャル・タイムズは、FRBが9月にもバランスシートの縮小を開始することを計画しているが、議会が債務上限の引き上げに失敗した場合、FRBの計画が狂うとアナリストが警告していると伝えました。

ワシントン・ポストによりますと、政府の債務額に上限を設けているのは珍しく、アメリカとデンマークだけ。デンマークは非常に高い上限を設定しているため頻繁に引き上げる必要がありません。ムニューシン財務長官は、上限を引き上げた上で詳細を話し合うよう求めているが、ホワイトハウスのマルバニー行政管理予算局長は予算変更を法案に含めるべきだと主張、波長が合っていないとワシントン・ポストが解説しました。
 

 [July 31, 2017]  No 031843705

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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