2分でわかるアメリカ

2017/07/13慎重だったイエレン議長

FRBのジャネット・イエレン議長が12日、下院の金融サービス委員会で証言しました。

イエレン議長はこの中で、アメリカ経済が緩やかながらも拡大しているとした上で、年内にもバランスシートの縮小を開始する意向を示しました。追加利上げも正当化できるほど経済が健全だとしながらも、今後数カ月は物価動向を見極めるとして慎重に判断する方針を明らかにしました。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、インフレ率が上昇に向かうと予想するが、2%の目標を下回るインフレが続いた場合、金融政策を修正する用意があると述べたと報じました。ジャーナルは別の記事で、「緩やか(Gradual)」がFRBの夢とも言えるが、失業率の低下が続けば利上げペースを速めざるをえなくなると解説しました。

フィナンシャル・タイムズは、イエレン議長が緩やかな利上げについて物価動向を見ながら判断するとの認識を示し、慎重だったと伝えました。これを受け、米10年債の利回りが低下、米ドルが売られたとしています。

ニューヨーク・タイムズは、イエレン議長が雇用の増加が続いているとして経済が堅調だとの認識を示すと同時に、利上げについては柔軟に対応する姿勢を示したと報じました。

FRBは12日、ベージュブックと呼ばれる地区連銀経済報告を公表しました。過去数週間、アメリカ経済が全ての地区でわずか、ないし緩やかな(slight to moderate)ペースで拡大したと指摘しました。


 [July 12, 2017]  No 031843692

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.10.19 更新中国批判強めた為替報告書、日本を引き続き監視※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカ財務省が17日遅く、主要な貿易相手国、地域の通貨政策…
  • 2018.10.18 更新注目のFOMC議事録、こう読む※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)FRBが9月25日と26日に開いた前回会合(FOMC)の議事…
  • 2018.10.17 更新失業者数を上回った求人※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカ労働省が16日発表した雇用動態調査(JOLTS)によ…
  • 2018.10.16 更新米株式相場はどこへ向かう※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(15日更新)はこちら(マイページへログイン)長期金利の突然の上昇、米中貿易摩擦の激化への懸念、企業の業績…
  • 2018.10.13 更新NY株反発も不安定、底はまだ?※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(9日更新)はこちら(マイページへログイン)ニューヨーク株式相場が急落。世界同時株安の発端となりました。1…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ