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2017/07/12「トランプ・ジュニア問題」の衝撃

アメリカのトランプ大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏が、去年の大統領選挙中の6月9日に、ロシア人のナタリア・ベセルニツカヤ弁護士とニューヨークのトランプタワーで面会した問題。トランプ陣営が、クリントン陣営に打撃となる情報をロシアから入手しようとした明確な証拠だとして、大きな注目を集めています。

きっかけはニューヨーク・タイムズの9日の報道。トランプ・ジュニア氏は報道を受け、事実を認めたものの、選挙とは無関係だとする声明を発表しました。しかし、民主党のヒラリー・クリントン候補に不利な情報を提供するという申し出だったと追加報道があると、「具体的な内容はなかった」と説明を修正しました。そして、トランプ・ジュニア氏は10日、政敵の情報を収集することは普通のことだと弁護士を通して反論しました。

ニューヨーク・タイムズはさらに11日、面会前、トランプ大統領の元ビジネス・パートナーから「取扱注意の情報だが、ロシア政府がトランプ氏を支持していることを示す一環だ」と電子メールで連絡を受け、トランプ・ジュニア氏は「そうであれば素晴らしい」と直ぐに返答したと続報しました。

トランプ・ジュニア氏は11日、ロシア人弁護士との面会をめぐるメールのやり取りをツイッターで公開しました。これに関しワシントン・ポストは、「ロシア政府の弁護士」と説明を受けた上で面会に応じたことが明らかになったと報じました。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプ・ジュニア氏がメールのやり取りをツイートした直後、ダウが一時100ドル下落、S&P500は0.6%下げたと伝えました。また、金相場が一時急上昇、米10年債利回りが一時急低下したとしています。

ブルームバーグは、トランプ・ジュニア氏が「選挙法違反に問われる可能性がある」と選挙法を専門とする弁護士が話していると報じました。また、「ロシア疑惑」を捜査するモラー特別検察官も注目する可能性があるとしています。


[July 11, 2017]  No 031843691

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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