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2017/07/11「G19+1首脳会議」から帰国、大統領を待っていたもの

ドイツのハンブルクで開かれたG20首脳会議では、アメリカのトランプ大統領の異色さが際立ちました。

訪れたポーランドで大演説、G20首脳会議の合間にロシアのプーチン大統領と予定時間を大幅に超えて会談しました。首脳会議ではアメリカ政府代表の席に娘のイヴァンカさんを座らせ、公私混同と非難されました。また、G20首脳会議の共同声明でアメリカを例外扱いさせたとして、「G19+1首脳会議」に名前を変えるべきだとの批判があるとフィナンシャル・タイムズが伝えました。

トランプ大統領は8日に帰国しました。「プーチン大統領と良い関係が築けた」と機嫌が良かったトランプ大統領は、新たな「ロシア疑惑」に直面しました。

ニューヨーク・タイムズは9日、トランプ大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏が、去年の大統領選中、ロシア政府とつながりのあるロシア人のナタリヤ・ベセルツニツカヤ弁護士と面会したと報じました。選挙本部長のマナフォート氏と娘婿のクシュナー氏も同席。去年6月9日にニューヨークのトランプタワーで面談しました。

後追い報道が相次ぎました。ワシントン・ポストは、面談を仲介した人物について、ロシア政府と関係が深いロシアの歌手だったとトップ級で伝えました。一方、ウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプ氏の長男がロシア人弁護士との面会に応じたのは、民主党候補だったヒラリー・クリントン氏に打撃を与える情報を提供すると事前に約束されたからだと詳しく報じました。

トランプ大統領は10日、長男の件には触れず、「ロシア疑惑」に絡みFBIのコミー前長官を再び攻撃しました。ホワイハウスは、この日から報道官の定例会見にテレビカメラが入ることを正式に禁じ、音声だけを公開しました。


 [July 10, 2017]  No 031843690

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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