2分でわかるアメリカ

2017/06/30ドル指数が選挙前の水準、テーパータントラムの再現?

中央銀行による量的緩和(QE)を縮小することを「テーパリング(tapering)」と言います。それに「tantrum(かんしゃく)」を組み合わせた「テーパータントラム(taper tantrum)」という金融造語がウォール街などで話題になっています。

米セントルイス地区連銀のブラード総裁は、ブルームバーグTVのインタビューの中で、2013年当時のバーナンキFRB議長がQE縮小を発表した際の金融市場の混乱、テーパータントラムの再現はないとコメントしました。

ただ、29日の債券マーケットでは、アメリカとドイツの国債が売られ、利回りが上昇。外国為替マーケットでは、米ドルが対ユーロ、対英ポンド、対カナダドルで売られました。主要通貨に対する動きを示す米ドル指数は、アメリカのトランプ大統領が勝利した去年11月の大統領選前の水準まで低下しました。

FRB、イングランド銀行、ECB、カナダ中銀など主要な中央銀行のメッセージを消化する相場だと言われています。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、米国債と米ドルが売られていることについて、相場の方向が大きく変わったのか、それとも一時的な変動期もしくはテーパータントラムの再現なのか、投資家が議論していると伝えました。

アイリッシュ・タイムズは、ヨーロッパの投資家がECBのドラギ総裁の動きに神経質になっていて、テーパータンドラムがヨーロッパのマーケットを襲ったと報じました。


 [June 29, 2017]  No 031843684

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.07.21 更新「通貨操作」と批判、為替報告書と矛盾※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカのトランプ大統領は20日早朝、中国やEUが意図的に通…
  • 2018.07.20 更新人民元の急落、こう読む※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)米中の貿易戦争が激化する中、19日の上海マーケットで、人民元…
  • 2018.07.19 更新トルコ非常事態が解除されたが※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)トルコ政府が18日24時、2016年7月15日のクーデター未…
  • 2018.07.18 更新「緩やかな利上げ、いまはベスト」※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)FRBのパウエル議長は17日、連邦議会上院の銀行住宅都市委員…
  • 2018.07.17 更新報復関税めぐる警告とワールプールの減益IMFは16日、最新の経済見通しを公表しました。2018年と19年の世界経済見通しをともに3.9%とし、前回4月時点の予想を据え置きました。アメリカと中国の見通…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ