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2017/06/28ドラギ総裁「QE縮小」示唆も慎重スタンス堅持

ECBのドラギ総裁は27日、ポルトガルのシントラで開かれたECB年次フォーラムで講演、政策を微調整する可能性を示唆しました。

講演の中でドラギ総裁は、「政策手段のパラメーターを調整することで景気回復に対応することが可能だ」と述べました。

フィナンシャル・タイムズは、ユーロ圏の景気回復に関するドラギ総裁の強気な認識を受け、ECBが刺激策からの脱却を近く議論するとの観測が広がったと報じました。来年から量的緩和(QE)の縮小を始めるとみられるが、今年夏の終わりに議論を開始すると予想されるとしています。

ドラギ総裁の発言を受け、ユーロが対米ドルで0.5%上昇しました。ECBが9月7日の理事会で債券買い入れ措置の縮小を発表する準備を進めていると投資家が受けとめたとロイターが伝えました。

ただ、政策調整は慎重なものになるとの見方があります。ニューヨーク・タイムズは、ECBが9月にも緩和策の縮小を発表するとみられるが、緩やかな縮小になるだろうと解説しました。ユーロ圏経済が引き続き金融政策の支援を必要とし、インフレ率の上昇は世界の金融環境次第だとECBが認識しているからだとしています。

27日のユーロ圏の株式相場は、ドラギ総裁の発言後に下落しました。フランクフルトのDAXは99ポイント安(0.78%安)、パリのCACは37ポイント下落(0.70%安)しました。

ドラギ総裁が金融緩和策を終わらせるのは時期尚早であり、新たなリセッション(景気後退)を招くと発言したことにユーロ圏の株式マーケットが反応したとCNBCが伝えました。


 [June 27, 2017]  No 031843682

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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