2分でわかるアメリカ

2017/06/23録音テープはなかった

アメリカのトランプ大統領は22日、ツイッターへの投稿で、FBIのコミー前長官との会談を録音したテープが存在しないことを明らかにしました。「録音しなかった、テープを持っていない。録音テープがない」とツイートしました。

コミー前長官は議会の公聴会で、ロシア疑惑をめぐるフリン大統領補佐官の捜査を停止するようトランプ大統領から直接求められたと証言しました。トランプ大統領は録音テープの存在をちらつかせ、ゆさぶりをかけていました。議会がテープを公開するよう求めたため、存在の有無を迫られたものです。

ブルームバーグが「テープは存在しない」と速報。1時間後にトランプ大統領がそれを認めました。

トランプ大統領に近いギングリッジ元下院議長はAPのインタビューの中で、「大統領はプロの政治家ではない」と批判しました。

ニューヨーク・タイムズは、トランプ大統領が録音テープの存在を示唆しコミー前長官に圧力をかけたことは、司法妨害に問われる可能性があると法律の専門家の一部が指摘していると報じました。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、トランプ大統領が5月にテープの存在を示唆してから1カ月にわたり続いた騒動が終わったと伝えました。モラー特別検察官は最近、トランプ大統領による司法妨害の可能性についても捜査を広げたとしています。

ところでこの日、上院共和党は、医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案を公開しました。142ページの法案。多額の補助金に依存する内容。オバマケアで拡大された低所得者向けのメディケードを段階的に縮小するとしています。

ワシントン・ポストは、上院共和党の案について、セーフティーネットを記録的にカットするものだと解説しました。

NBCは、与党・共和党の上院議員4人が法案に反対を表明したと伝えました。法案は来週にも採決される見通しです。

 
[June 22, 2017]  No 031843679

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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