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2017/06/17「近代エコノミーの象徴」、アマゾンの驚きの買収

アマゾン・ドット・コムが16日、アメリカの高級スーパーのホール・フーズ・マーケットを137億米ドル(約1兆5200億円)で買収すると発表しました。すべて現金による買収。

1978年にテキサス州オースティンで創業したホールフーズは有機食品が強み。食の安全にこだわる中高所得者に人気があります。アメリカのほか、カナダとイギリスにも進出、合わせ約450店舗を展開しています。去年の売上高は157億米ドル(約1兆7400億円)。

アマゾンは今年後半までに買収手続きを終える計画です。買収後もブランドを残し、マッケイCEOが会社にとどまります。

アマゾンの過去最大の買収は、驚きを持って大きく報じられました。

ワシントンポストは、アマゾンが最近、書店と小規模の食料品の店舗をオープンしたが、実店舗への参入としては最も野心的な動きだと大きく報じました。

ニューヨークタイムズは、アマゾンが実店舗に本格参入する一方で、小売最大手のウォルマートがテクノロジーに巨額を投資しているとした上で、「アマゾンVSウォルマート」は勝者がすべてを独占する近代エコノミーを象徴するものだとするコラムを掲載しました。

ウォールストリートジャーナルは、低価格を主導するアマゾンと高級食材を売るホールフーズは一見すると相性が良くないが、企業文化や強いブランド、顧客の忠誠などでは類似していると解説しました。食料品は個人消費で最大シェアを占めるが、オンライン小売が本格的に参入できないでいたとしています。

大型買収のニュースが伝わった場合、通常は買収される側の企業の株価が上昇し、プレミアを払うので買収する側は下がる例が多いです。しかし、16日のニューヨーク株式マーケットでは、アマゾンとホールフーズの株価がいずれも急上昇しました。その反面、クルーガー、スーパーバリュー、コストコ、ウォルマートなどスーパー大手の株価がそれぞれ急落しました。

 
[June 16, 2017]  No 031843675


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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