2分でわかるアメリカ

2017/06/16BOE利上げが4年早まる?

イギリスの中央銀行にあたるイングランド銀行が15日、金融政策を決める会合を開き、政策金利を0.25%に据え置くことを決めました。イギリス経済に減速の兆候が出ていることもあり、予想通りの決定でした。

しかし、サプライズがありました。これまで利上げを支持してきたフォーブス委員に加え、マカファティー、ソンダースの政策委員も0.25%利上げし0.50%に変更することを主張したことがわかりました。カーニー総裁を含め5人が据え置きを支持しました。5対3の微妙な決定でした。

ロイターは、2007年以降で最も利上げ決定に近い投票結果になったと伝えました。メイ首相がEU離脱交渉を進める中で安定政権を維持できるのか不透明な中で、中銀内でも意見の相違が鮮明になり、金融政策の先行きが一層見通しづらくなったと解説しました。

ブルームバーグは、インフレ率が想定以上に上昇する可能性があるとして3人が利上げを主張、イングランド銀行の政策委員の意見が割れたと報じました。今週発表された統計で、賃金が1.7%しか増えていないのに、インフレ率が3%に近づいていることが示されたとしています。

フィナンシャル・タイムズは、イギリスの利上げが予想以上に早まる可能性があるとの見方が投資家の間で広がったと報じました。オプション価格から計算されるインプライド確率で、イングランド銀行の次の利上げ時期が2022年から2018年に突然動いたとしています。50%を少し下回る確率で来年3月に利上げすることを示唆していると伝えました。

 
 [June 15, 2017]  No 031843674

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.08.17 更新米300紙、トランプ氏攻撃に対抗※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカの300を超える新聞が16日、報道の自由を擁護する社…
  • 2018.08.16 更新新興国からマネー流出、ベア領域※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)「トルコ・ショック」が新興国に連鎖しています。震源のトルコリ…
  • 2018.08.15 更新エルドアン大統領、iPhoneと米ドル買うな※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)トルコのエルドアン大統領は14日、iPhoneなどアメリカの…
  • 2018.08.14 更新トルコリラ再び最安値、中銀措置効かず※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)トルコリラの下げが止まりません。トルコの中央銀行は、商業銀行…
  • 2018.08.11 更新トルコ通貨危機の連鎖※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(6日更新)はこちら(マイページへログイン)10日の欧米の取引でトルコリラが急落し、金融マーケット全体を大…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ