2分でわかるアメリカ

2017/06/09ECB利下げ想定せず、インフレ予想引き下げ

ECBは8日にエストニアのタリンで開いた理事会で、金融政策を据え置きました。声明では、追加利下げを示唆する文言を削除、政策金利が長期にわたり現行水準にとどまるとの言い回しに変えました。量的緩和策(資産買い入れ)については、必要に応じて拡大・延長するとの方針をあらためて示しました。

ドラギ総裁は、ユーロ圏経済が堅調だとしながらもハト派的なスタンスを維持しました。量的緩和の縮小(テーパリング)に関する議論はなかったと述べました。

公表されたECB内エコノミストの予想では、今後3年のインフレ率見通しを下方修正しました。成長率見通しについては、小幅ながら上方修正しました。

ブルームバーグは、ECBが一段の利下げの可能性を排除し、出口に向かって一歩を踏み出したと伝えました。

フィナンシャル・タイムズは、ECBが中期的なインフレ率見通しを下方修正、必要に応じて量的緩和の拡大を約束したことは、資産買い入れプログラムを年末まで続けることを確認するものだと解説しました。

ニューヨーク・タイムズは、ECBが異例の金融緩和策を修正する方向にかつてないほど慎重に動いたと報じました。

ECBが追加利下げの文言を外したが、インフレ率予想を下方修正したことを受け、ユーロ相場が下落したとウォール・ストリート・ジャーナルが伝えました。


[June 08, 2017]  No 031843669

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.07.21 更新「通貨操作」と批判、為替報告書と矛盾※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカのトランプ大統領は20日早朝、中国やEUが意図的に通…
  • 2018.07.20 更新人民元の急落、こう読む※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)米中の貿易戦争が激化する中、19日の上海マーケットで、人民元…
  • 2018.07.19 更新トルコ非常事態が解除されたが※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)トルコ政府が18日24時、2016年7月15日のクーデター未…
  • 2018.07.18 更新「緩やかな利上げ、いまはベスト」※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(17日更新)はこちら(マイページへログイン)FRBのパウエル議長は17日、連邦議会上院の銀行住宅都市委員…
  • 2018.07.17 更新報復関税めぐる警告とワールプールの減益IMFは16日、最新の経済見通しを公表しました。2018年と19年の世界経済見通しをともに3.9%とし、前回4月時点の予想を据え置きました。アメリカと中国の見通…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ