2分でわかるアメリカ

2017/06/08米ドル、トランプ勝利後の上昇分消す

主要通貨に対する米ドルの動きを示す米ドル指数が今週、去年11月のアメリカ大統領選以来の水準に低下しました。

ユーロが対米ドルで下がったため、7日の欧米マーケットでは、米ドル指数が小幅上昇したが、依然として低水準だとフィナンシャル・タイムズが伝えました。

8日に、ECB理事会、イギリスの総選挙、そして、ロシア疑惑をめぐるアメリカ上院の公聴会でのコミーFBI前長官による証言の3つの重要イベントを控え、警戒感が強まったことが背景とされています。米国債利回りが低水準で推移し、米ドル相場の重石となっています。

CBSニュースは、相場に言及しないという伝統を破る形でトランプ大統領が4月に「米ドルが強すぎる」とコメントしたが、米ドル指数が7カ月ぶりの低水準となり、望みがかなったようだと伝えました。過去3年のレンジから下振れするリスクがあるとしています。

CNNマネーは、トランプ勝利後に米ドル指数が過去13年で最高水準に達したが、モメンタムが巻き戻ったと報じました。弱い経済指標、そして、トランプ大統領の経済政策が議会で承認されないとの観測が影響しているとしています。

ブルームバーグが独自に算出する米ドル指数は去年10月以来の低水準となっています。ブルームバーグは、米ドルと米国債利回りの連動性が「狂っているほど強い」とするソシエテ・ジェネラルのアナリストのコメントを紹介しました。米国債利回りがさらに低下する方向で、米ドル安が進む可能性があるとしています。


 [June 07, 2017]  No 031843668

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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