2分でわかるアメリカ

2017/05/27非難と批判の合唱、トランプ氏の行動と発言で

ベルギー・ブリュッセルのNATO本部で25日に開かれた首脳会議。記念撮影の際に、モンテネグロのマルコビッチ首相を押しのけて最前列に進んだトランプ大統領の映像がソーシャルメディアで拡散、非難が殺到しました。ワシントンポストは「国家的な恥」だと批判しました。

トランプ大統領はNATO首脳会談での演説で、同盟国への攻撃を集団防衛することを定めたNATO条約第5条の支持を表明しませんでした。歴代大統領で初めて。欧米メディアが「意図的だ」と衝撃を持って伝えました。ウォール・ストリート・ジャーナルは、「トランプ氏が自ら問題を引き起こすことが多いが、場合によっては勝ち目がないことがある」とする社説を掲載しました。

ブリュッセルではまた、トランプ大統領がEU首脳らと会談。貿易や地球温暖化の問題で意見の違いが表面化しました。ドイツのシュピーゲルは、トランプ氏がブリュッセル滞在中、ドイツ車がアメリカ市場でシェアを伸ばしていることを激しく批判、「止めさせる」「bad, very bad(非常に悪い)」などと語ったとする複数の人物の話として伝えました。多くの欧米メディアがシュピーゲルの報道に言及しました。

19日から始まったトランプ大統領の9日間の初外遊。前半の訪問地である中東では歓迎されましたが、後半のヨーロッパ訪問では、大騒動を巻き起こしました。ニューヨーク・タイムズは、言葉と行動でトランプ大統領が同盟国に厳しい姿勢を貫き、緊張が走ったと解説しました。

トランプ大統領は26日、G7首脳会議に出席するため最後の訪問地であるイタリア・シチリア島のタオルミーナに入りました。

フィナンシャル・タイムズは、世界のリーダーが「過去何年かで最も厳しいG7首脳会議に挑む」と伝えました。

 

米国時間29日月曜日は「メモリアルデー」で連邦祝日。お休みし、30日火曜日(日本時間31日)に再開します。

 [May 26, 2017]  No 031843661


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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