2分でわかるアメリカ

2017/05/20渦中の大統領、サウジ訪問の凄さ

ロシア疑惑で逆風にさらされるアメリカのトランプ大統領が19日午後、就任後で初の外遊に出発しました。

27日まで9日間の予定。最初の訪問先はサウジアラビアのリヤド。続いて、イスラエルのエルサレム、イタリアのローマ、バチカン、そしてNATOとEUの本部があるベルギーのブリュッセルを訪問します。

トランプ大統領が特に重視しているのが2日間のサウジ訪問です。サウジとの2カ国会談のほか、中東6カ国との首脳会議、イスラム教徒が多数を占める50カ国以上の首脳との昼食会で演説します。

ワシントン・ポストは、サウジまでの12時間以上のフライトにホワイトハウスのほぼすべての高官が搭乗する力の入れようだと報じました。去年の大統領選で勝利した直後に、サウジが娘婿のクシュナー氏に連絡を取ったことがきっかけで計画されたとしています。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、サウジで実質的な権力を握るムハンマド副皇太子とトランプ大統領の共通点が多いとする元発行人の寄稿文を掲載しました。アウトサイダーで生意気、非政党派で政治経験がないことが共通しているほか、国内で強い反発に直面していること、政府機能を縮小し経済成長を加速させようとしていることも同じだとしています。

一方、ニューヨーク・タイムズは、中東の複雑な構図をトランプ大統領が理解しているかどうか不明だが、理解している場合、行き過ぎることになるだろうと主張するジョージWブッシュ政権の安全保障担当者の寄稿文を掲載しました。

USAトゥデイは、トランプ大統領が国内でトラブルに見舞われた際、外交に話題を変えることが度々あるが、今回は初外遊が重なったと伝えました。外交で成果を上げることへのプレッシャーが大きいが、初外遊先に選ばれたサウジアラビアは明らかに国をあげて歓迎する意向を示しているとしています。


[May 19, 2017]  No 031843656


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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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