2分でわかるアメリカ

2017/05/18政局混迷でマーケット大荒れ

17日の欧米マーケットは大荒れでした。トランプ大統領がロシア疑惑に関する捜査を直接妨害したとする報道が大きく影響しました。

就任以降のホワイトハウスの混乱に動じなかった株式相場が大きく崩れました。ダウは372ドル安で、トランプ大統領就任以来最大の下げを記録しました。主要通貨に対する動きを示すICE米ドル指数は去年11月の大統領選後の上昇分を消しました。一方で、安全資産とされる米国債の買いが膨らみ、利回りが急低下しました。

ロイターは、トランプ大統領が連邦捜査に介入した疑いで議会から弾劾される可能性があるとの観測がマーケット内で出ていると伝えました。

ウォールストリートジャーナルは、長期に渡り静かだったマーケットが乱気流に見舞われたと報じました。米ドル指数が選挙後の上昇を消したことは、投資家の信頼が揺らいだ明確な証だとしています。人気のハード・オン・ザ・ストリートのコーナーでは、共和党が税制改革などを実現できないとの見方が固まれば、株価がさらに5%程度下落する可能性があると解説しました。

フィナンシャルタイムズは、政局混迷を受け、トランプ大統領の成長促進策の実行能力への疑問が広がり、株価が過去2カ月で最大の下げを記録したと伝えました。さらにFTは別の記事で、トランプ大統領が弾劾された場合、保守的で慎重なペンス副大統領が昇格することへの期待もあるが、弾劾手続きがどう展開するかが不透明だとするブルーベイ・アセット・マネージメントのストラテジストの見方を紹介しました。

スクープで混乱のきっかけをつくったニューヨークタイムズは、「本当のミスター・トランプを見た。不注意、無視、うぬぼれ、馬鹿げた行動を繰り返し、資金の出し手が介入するまでビジネスを破綻寸前まで駄目にするトランプ氏だ」とした上で、負のスパイラルが加速するばかりだと主張する社説を掲載しました。
 
[May 17, 2017]  No 031843654

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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