2分でわかるアメリカ

2017/05/16世界サイバー攻撃、責任は誰に

コンピューターウィルスを使った大規模なサイバー攻撃の被害が広がりました。少なくとも世界150カ国で20万件を超す被害が報告されています。日本の日立やJR東日本、中国の政府機関や大学、フランスのルノー、イギリスの病院などのシステム障害が明らかになっています。

拡散したのは、WannaCry(ワナクライ)と呼ばれる身代金型ウィルスです。ファイルのロックを解除するため300米ドル(3万3900円)相当の電子通貨「ビットコイン」の支払いが要求されます。マイクロソフトの「ウィンドウズ」を使うコンピューターが感染しました。拡散は減速していますが、第2の攻撃があると警戒されています。

欧米メディアがトップ級で詳しく報じました。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、ハッカーのグループが過去にアメリカの国家安全保障局から入手したと述べているが、安全保障局は認めていないと伝えました。別の記事で、サイバー攻撃した容疑者はこれまでのところ5万1000米ドル(約576万円)しか受け取っていないとしています。

ニューヨーク・タイムズは、海賊版ウィンドウズが広く普及している中国とロシアがウィルス感染を広げているとフィンランドのサイバー警備会社が話していると報じました。サイバー攻撃の被害が最も多いのは、中国、インド、ロシアだとしています。

フィナシャル・タイムズは、中国・北京を訪問中のロシアのプーチン大統領が、「ワナクライ」感染の拡散の責任はアメリカの諜報機関にあると批判したと伝えました。ロシアは関係ないと語ったとしています。アメリカのトランプ政権は、週末にホワイトハウスで緊急会議を開き、容疑者の特定と対策を命じたと伝えました。


[May 15, 2017]  No 031843652

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.06.21 更新FRB議長、利上げ継続に強い根拠※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)FRBのパウエル議長が20日、ポルトガルのシントラで開かれて…
  • 2018.06.20 更新米中「貿易戦争」と経済リスク※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカと中国が「貿易戦争」に突入する可能性が高まり、世界経…
  • 2018.06.19 更新非難殺到の「不寛容政策」※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(18日更新)はこちらアメリカのトランプ政権の「不寛容政策(zero tolerance policy)」…
  • 2018.06.16 更新貿易戦争、アメリカ孤立へアメリカのトランプ政権が15日、通商法301条に基づき、中国の1102品目に対し25%の関税を課す最終案を公表しました。総額500億米ドル(5兆5250億円)で…
  • 2018.06.15 更新広がるECBとFRBの金利格差ECBは14日にラトビアのリガで開いた理事会で、量的緩和を今年9月以降に月間150億ユーロに半減し、年内に終了する方針を決めました。政策金利は据え置きました。声…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ