2分でわかるアメリカ

2017/05/12トランプ大統領の怒りと批判の大合唱

アメリカのトランプ大統領が9日にFBIのコミー長官を解任したことをきっかけにした波紋がさらに拡大しています。批判の矛先が、トランプ大統領とホワイトハウス高官だけではなく、解任するよう助言した司法長官と副長官にも及んでいます。

ニューヨーク・タイムズは、クリントン元国務長官のメール問題への対応をめぐりコミー長官の解任を進言したロッド・ローゼンスタイン司法副長官に対し、アメリカ政府が信任を回復するため、ロシア疑惑解明に指導力を発揮するよう求める社説を掲載しました。セッションズ司法長官は、選挙期間中にロシア政府高官と接触していて、資格がないとしています。

11日には、FBIのアンドリュー・マッケイブ長官代行が上院で証言し、信任を失ったとするホワイトハウスの主張を拒否、解任されたコミー前長官がFBI内で幅広く支持されていたと擁護しました。

フィナンシャル・タイムズは、マッケイブ長官代行の証言がトランプ大統領の主張と矛盾していると報じました。

アメリカのメディアは、トランプ政権への批判を強めています。

ワシントン・ポストは、ロシア疑惑の解明に動いたコミー長官に対するトランプ大統領の怒りと忍耐の無さが解任につながったと解説しました。解任をめぐるホワイトハウスの対応はカオス状態だとしています。

ロサンゼルス・タイムズは、ロシアが去年の選挙に影響を与えようとしたことはアメリカの民主主義を殺すものであり、徹底した捜査が必要だと社説で主張しました。

 
 [May 11, 2017]  No 031843650

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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