2分でわかるアメリカ

2017/04/12非難の応酬、冷え切った米ロ関係

アメリカとロシアの緊張が高まっています。

きっかけは、シリアが化学兵器を使用したとトランプ政権が断定、軍事攻撃に踏み切ったことでした。アメリカ政府がシリアのアサド政権を支援してきたロシアの責任を主張、その一方でロシアのプーチン政権がシリア攻撃を激しく批判しています。

オバマ前政権時代に、ロシアがウクライナの一部を併合したことによる緊張がありましたが、これほど関係が悪化したことはありませんでした。アメリカのティラーソン国務長官が12日にモスクワでラブロフ外相と会談するのを控え、欧米の主要メディアは米ロの緊張をトップで詳しく報じました。

APは、シリアのアサド政権の化学兵器をめぐる疑惑について、ロシア政府が使用を事前に把握していたとトランプ政権が結論付けたとするアメリカ政府高官の話を伝えました。これに関連して、ウォール・ストリート・ジャーナルは、ロシアが情報をコントロールして、シリアの化学兵器使用を隠そうとしていたとホワイトハウス高官が話していると報じました。

ニューヨーク・タイムズは、シリア攻撃を説明するため、ティラーソン国務長官をはじめ複数のアメリカ政府関係者がアサド政権の化学兵器使用の責任問題を主張しているが、トランプ大統領はただ一人沈黙を保っていると解説しました。

ワシントン・ポストは、アメリカのティラーソン国務長官が11日にモスクワに到着したが、ロシア政府の警告で迎えられたと伝えました。プーチン大統領が、2003年に当時のアメリカのブッシュ政権がイラクに侵攻した時を思い起こさせると批判したとしています。米ロの関係がこれほど冷めたのは、何十年もないことだと解説しました。

米国東部時間の12日(日本時間13日朝)の出稿は、移動のためお休みします。13日(日本時間14日朝)に再開します。



[April 11, 2017] No 0223195

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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