2分でわかるアメリカ

2017/03/29ホワイトハウスを牛耳る夫婦

アメリカのドナルド・トランプ第45代大統領が就任して以降、ホワイトハウス内の勢力図について度々、話題になりました。

戦略担当で保守派のバノン補佐官の影響力が大きい。選挙戦で広報を担当したコンウェイ氏がトランプ一家に近い。そうではなく、ペンス副大統領もしくはプリーバス首席補佐官が仕切っているなど。

しかし、今週に入り、トランプ大統領の長女のイヴァンカさんと、夫のジャレッド・クシュナー氏がホワイトハウスを事実上牛耳っているとの見方が広がりました。

NBCニュースは、大統領の娘夫妻のホワイトハウス内の影響力が増していると伝えました。マンハッタンに別居するメラニア夫人に代わり「ファーストレディ」役をこなすイヴァンカさんがホワイトハウスに個室を与えられたほか、メルケル首相にドイツに招待されたとしています。夫のクシュナー氏の役割は増えるばかりだと報じました。

ワシントン・ポストは、元不動産開発会社を経営していた36歳の娘婿が、国内問題だけではなく、中国、メキシコ、カナダ、中東などとの外交問題でもトランプ大統領に助言していると解説しました。ホワイトハウスに27日に新設された行政改革を担当する部署のトップにも就き、影響力がさらに強まりそうだとしています。

CNNは、医療保険制度改革を改廃する法案が取り下げられた翌日のディナーで、長女夫妻と3人でステーキを楽しむトランプ大統領を紹介、身内の二人の影響力がかつてないほど強まっていると伝えました。娘夫妻は公の場で発言することはほとんどないが、大統領の「耳」になっているとしています。

トランプ政権の「ロシア・コネクション」が問題視されていますが、ウォール・ストリート・ジャーナルは、大統領の娘婿のジャレッド・クシュナー氏が、欧米の制裁下にあるロシアの国営銀行であるVEBの頭取と会っていたと伝えました。この問題について、クシュナー氏は、上院で証言することを申し出ているとしています。


[March 28, 2017] No 0223185

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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