2分でわかるアメリカ

2017/03/24最高裁判事の承認、議事妨害の動きで難航必至

アメリカ議会上院の連邦最高裁判所の判事について、トランプ大統領が指名したゴーサッチ氏を承認する審議が20日から続いています。野党が強く抵抗、先行きが不透明になっています。

野党民主党の上院のリーダーであるシューマー氏は23日、民主党が「フィリバスター(Filibuster)」を計画していて、自身も加わる方針を明らかにしました。「フィリバスター」とは、演説を長時間続けて議事進行を妨げる行為のことです。

連邦最高裁は去年2月、9人の判事のうち1人が死去したことで、保守派とリベラル派の判事が4人ずつに二分する状況が続いています。連邦地裁が執行停止を命じた一部のイスラム圏の入国を制限する大統領令をめぐる判断に影響する可能性があるだけに、注目を集めています。上院の定員は100。共和党は52、民主党が46、そして無所属が2(民主党に同調する傾向あり)。フィリバスターを止めるには60票が必要です。

ワシントン・ポストは、シューマー上院議員がフィリバスターに加わることを表明したことについて、最高裁判事の承認手続きを複雑にし、上院の議事進行全体に影響することになると報じました。

ポリティコは、ゴーサッチ氏の承認が予想以上に難航することになったと伝えました。

ニューヨーク・タイムズは、多くの民主党議員にとってゴーサッチ氏の指名妨害は、トランプ大統領のあらゆる動きに反対する意思を示すと同時に、オバマ前大統領が去年指名した判事候補の承認手続きに共和党が応じなかったことへの反発もあると解説しました。

連邦議会下院では、医療保険制度改革(オバマケア)の改廃をめぐりトランプ大統領と共和党が苦戦しています。上院では最高裁判事の承認で問題を抱えることになります。


 [March 23, 2017] No 0223182

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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