2分でわかるアメリカ

2017/03/165人目。元ゴールドマンが政権中枢に集中

アメリカのホワイトハウスは14日、トランプ大統領が財務副長官に大手金融機関のゴールドマン・サックス出身のジェームズ・ドノバン氏を指名すると発表しました。

ホワイトハウスの発表によりますと、ドノバン氏は、ゴールドマン・サックスでマネージング・ディレクターとして、企業戦略や投資銀行業務、そして運用を担当しました。財務省では、国内問題を担当する予定です。

トランプ政権では、ムニューシン財務長官のほか、ゴールドマン・サックスの元COOのコーン氏が国家経済会議の委員長に就任、大統領首席戦略補佐官のバノン氏もゴールドマン・サックスでの勤務経験があります。さらに、ホワイトハウスで内外の経済問題を担当するパウエル補佐官もゴールドマン・サックスの元幹部です。ウォール街寄りが鮮明、特にゴールドマン・サックス出身者を集中して起用しています。

ポリティコは、有名ではないが、実力があるドノバン氏をムニューシン財務長官の補佐役に指名したことでウォール街に安堵感が広がったとするコラムを掲載しました。

ワシントン・ポストは、強欲なウォール街が政府と結託し、中間層を苦しめていると選挙キャンペーン中に厳しく批判したトランプ大統領が、ゴールドマン・サックス出身者をまた新たに起用したと報じました。これで5人目だとしています。

ニューヨーク・タイムズは、トランプ政権の中枢にゴールドマン・サックス出身者が集中、ゴールドマン・サックスが政策に影響力を持ち、恩恵を受けるのではないかとの疑問が生まれたと解説しました。特に、トランプ大統領が銀行を含めたアメリカ企業の規制緩和を後押ししている中で疑念が膨らむとしています。


[March 15, 2017] No 0223176

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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