2分でわかるアメリカ

2017/03/10原油の下げが止まらない

ニューヨーク・マーカンタイル取引所の9日の取引で、原油先物が年初来安値を更新しました。8日に5%超下落、9日も大幅安で推移しました。ベンチマークになっているWTI(ニューヨーク原油相場)が約2%下げ、節目の50米ドルを割りました。

背景には、アメリカの原油在庫が9週連続で増え、過去最大水準になっていることがあります。OPECが協調して減産することで去年11月に合意しましたが、過剰供給が長期化するとの懸念が強まっています。

CNNマネーは、アメリカのテキサス州とニューメキシコ州でシェール採掘が活発化していて、需要のあるなしに関わらず、アメリカの生産量が増加すると予想されると伝えました。レイオフされたアメリカの原油関連の労働者とガソリン価格が気になるドライバーにとっては朗報だとしています。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、OPECの減産が世界の過剰供給を解消するのに十分かどうか疑問が広がっていると報じました。先月、ヘッジファンドと大口の投資家が原油上昇に賭けてロング(買い)ポジションを大幅に増やしたとした上で、ポジションの大幅な積み上がりが相場を不安定にすることがよくあるとしています。

CNBCは、「OPECの減産は不十分。原油相場が年内に40米ドルまで下落する可能性がある」とするコメルツバンクのアナリストのコメントを紹介しました。


 [March 09, 2017] No 0223172

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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