2分でわかるアメリカ

2017/01/28弱かった米成長率とトランプ

アメリカ商務省が27日に発表した去年第4四半期のGDP速報値は年率1.9%増となり、第3四半期の3.5%増から大幅に減速しました。予想(2.2%増)を下回りました。

2016年通年の成長率は1.6%増にとどまりました。2011年以来の低さ。原油安や米ドル高が影響しました。第4四半期については、輸出が成長を抑えました。

ただ、個人消費は堅調で、企業の投資も上向いていることから、ロイターは、今後もアメリカ経済の成長の拡大が続くとみられると伝えました。

ウォールストリートジャーナルは、第4四半期のGDPについて成長余地があることを示したが、成長は投資と政府の支出にかかっていると報じました。トランプ大統領は、税制を抜本的に見直し、規制を緩和するなどして、年4%の成長を達成することを目標にしています。

ニューヨークタイムズは、2016年の通年の成長率が1.6%増と、トランプ大統領の4%目標の半分以下にとどまったことで、トランプ政権が政策の枠組みを見直す可能性があると解説しました。

一方、フィナンシャルタイムズは、貿易赤字の拡大がアメリカの経済成長を減速させたことがわかり、トランプ政権の強硬な通商政策を後押ししたと伝えました。

トランプ大統領は27日、メキシコのペニャニエト大統領と1時間にわたり電話で会談、通商政策の見直しを強調しました。両首脳は31日にワシントンで会談する予定でしたが、トランプ大統領がメキシコとの国境に壁を建設する大統領令に署名し、費用負担をメキシコに求めたことで、会談がキャンセルされました。


 [January 27, 2017] No 0223145

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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