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2017/01/18メイ首相の「ハードブレグジット」宣言

イギリスのメイ首相は17日、ロンドン市内でEU加盟国の駐英大使に向け演説し、ブレグジット(EUからの離脱)に関する基本方針を明確に示しました。移民政策を含め全ての権限を回復するため、EUに一部だけ残ることは避け、人、モノ、サービスの自由な移動を認める単一市場から完全に撤退する方針を明らかにしました。事実上の「ハードブレグジット」宣言と言えます。

3月にも離脱を正式に通知、EUと製造業や金融を含む包括的な自由貿易協定の締結をめぐり交渉する考えを示しました。メイ首相は「悪い協定を結ぶより、協定がない方が良い」とも述べ、貿易協定がないままEUを離脱する準備があることも明らかにしました。

フィナンシャル・タイムズは、メイ首相の演説について、強固な姿勢に融和的なトーンが入り混じるものだったと報じました。アメリカのトランプ次期大統領が「EUの崩壊」について言及したが、メイ首相はトランプ氏とは距離を置いたとしています。

エコノミストは、メイ首相がブレグジットをめぐる不透明感を晴らしたと伝えました。去年6月の国民投票以降に金融サービスが単一市場に自由にアクセスできる「パスポート」などが明確になったため、イギリスからの完全もしくは部分的な移転にゴーサインが出たことになるとしています。

ウォール・ストリート・ジャーナルは、メイ首相の演説を受けてポンド相場が急上昇したが、離脱の課程はまだ始まったばかりで、ブレグジットとポンド相場の行方が明確になったとは言えないと解説しました。
 

[January 17, 2017] No 0223139

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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