2分でわかるアメリカ

2017/01/11ホワイトハウスのキーマン

アメリカのドナルド・トランプ次期大統領が就任を20日に控え、身内をホワイトハウスのキーマンに指名しました。

トランプ氏は9日、長女イバンカさんの夫で実業界のジャレッド・クシュナー氏を大統領上級顧問(senior advisor)に起用することを明らかにしました。11日の会見で正式発表します。

公職にあるものが親族を政府機関の職に採用することが禁止されていますが、クシュナー氏は報酬を受け取らない考えで、問題がないと判断したようです。上級顧問は閣僚と異なり、上院の承認は不要。イバンカさんは公式のポストに就かない予定です。

クシュナー氏は不動産事業で成功、週刊紙ニューヨーク・オブザーバーのオーナーでもあります。トランプ氏の厚い信頼を得ていて、ホワイトハウスのキーマンになるとみられています。

ワシントンポストは、クシュナー氏について、通商政策と中東政策を含む幅広い政策にかかわることになると報じました。選挙戦でトランプ氏がクシュナー氏に大きく依存していたため、ホワイトハウス入りが予想されていたとしています。

ロサンゼルスタイムズは、選挙戦だけではなく、トランプ次期政権の閣僚の選考や外国の首脳との会談の設定にクシュナー氏が深く関わっていたと解説しました。

ニューヨークタイムズは、クシュナー氏が「利益相反」を回避するため、ホワイトハウス入りを前に資産の多くを売却する意向だと伝えました。ただ、兄弟や母親が管理する家族の信託に資産を売却する計画で、意味がないとの指摘があるとしています。


[January 10, 2017] No 0223135

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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