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2016/12/16FRB議長と次期大統領、意気投合か冷戦か

アメリカの中央銀行にあたるFRBが14日、1年ぶりに政策金利の誘導目標を0.25%引き上げました。声明と同時に公表された金利見通しでは、2017年に3回の追加利上げを中心的なシナリオにしていることがわかりました。

会合後に記者会見したイエレン議長は、トランプ次期政権の財政策をにらみながら、金融政策を決めていく方針を示しました。利上げペースを加速させる可能性を示唆しました。声明と合わせタカ派的なトーンでした。

2017年に2回の利上げシナリオを考えていたマーケット関係者のサプライズとなり、米国債利回りが急上昇、米ドル高が一段と進みました。米ドル買いは15日も継続しました。

ウォール・ストリート・ジャーナルの経済担当チーフコメンテーターは、トランプ次期大統領の高い経済成長と低失業率という目標は、緩やかな利上げペースを導くFRBのイエレン議長の目標と一致していると解説しました。歴史的に、低失業率を目指す大統領と低インフレを優先するFRB議長が対立することがあるが、今の状況は違うとしています。意気投合していて、このままいけば、FRBがトランプ氏と衝突することは恐らくないだろうと伝えました。

CNBCは、選挙戦期間中にトランプ氏がイエレン議長を何度も攻撃したが、トランプ氏はイエレン議長の親友になる可能性があるとするストラテジストのコメントを紹介しました。トランプ氏が公約している財政刺激策がFRBを助けることになるとしています。

反対に、CBSニュースは、トランプ対イエレンの冷戦がはじまった兆しがあると報じました。記者会見の中でイエレン議長が、トランプ次期大統領と距離を置くとして、FRBの独立性を擁護したとしています。会見では、トランプ氏に関する考えをしつこく聞かれたと伝えました。
 
[December 15, 2016] No 0223119

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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