2分でわかるアメリカ

2016/12/07トランプ「専用機をキャンセルしろ」の衝撃

アメリカ大統領の専用機「エアフォースワン」の新型2機をボーイング社が製造中です。ジャンボと呼ばれる747型機を新規に改造するものですが、トランプ次期大統領は6日、「コストが40億ドル(約4560億円)以上になり、度を超えている。注文をキャンセルしろ」とtweetしました。

欧米メディアがトップ級で詳しく伝えました。

The New York Timesによりますと、現在のエアフォースワンはレーガン大統領の時代に発注、ジョージ・ブッシュ大統領に届けられたもので古さが指摘されていました。最新の機能が搭載される製造中のボーイング747−8は2023年に届けられる予定。Timesは、トランプ氏のTwitterへの投稿は突然だったとしています。

The Wall Street Journalは、ボーイング社が新たに次期最高司令官の口撃対象になったと報じました。ボーイング社は開発費として1億7000万ドル(約193億8000万円)の契約を結んでいるとした上で、トランプ氏が言及した40億ドルという数字は確認が取れないとしています。

Financial Timesは、トランプ氏がアメリカ最大の輸出企業の一つであるボーイングをなぜ口撃したのかは不明だと解説しました。トランプ氏は2013年初めに「素晴らしい会社だ」としてボーイングの株式を買っているとしています。エアフォースワンの注文は、ボーイングにとって1970年につくられた747の製造ラインを維持するのに重要だと伝えました。

ところで、The Washington Postは6日、国防省が議会の追及を恐れて1250億ドル(約14兆2500億円)の無駄遣いを指摘した内部調査の資料を破棄していたと報じました。トランプ氏はエアフォースワンと合わせて国防省の無駄遣いを追求する構えだとしています。
 
 [December 06, 2016] No 0223113

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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