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2016/12/02英離脱でフランクフルトへ

6月23日の国民投票を受け、イギリスのメイ首相は来年3月末までにEUから離脱する手続きを正式に始める予定です。

2年の交渉期限が設けられていて、通商や移民をはじめ幅広い分野で条件を詰めることになります。特に、ロンドンなどに拠点を置く金融機関がEU内で制約なしに業務をできるかどうかが注目されています。単一市場で幅広く業務ができる「パスポート」と呼ばれる権利をイギリスが失うかどうかが焦点です。

イギリスの首都ロンドンは、歴史的に、そして地理的に、国際金融センターの役割を担ってきました。為替取引で世界最大、保険の中心であり、投資銀行やヘッジファンドが拠点を置き、弁護士や会計士など金融ビジネスの関係者が集中しています。

ブレグジット(イギリスのEU離脱)で金融センターとしてのロンドンの役割がどうなるのか。ここにきて、ドイツのフランクフルトに拠点を移す金融機関が増えています。

Reutersは、スイスの大手銀UBSが富裕層を対象にしたウェルス・マネジメントのヨーロッパ各地の拠点をフランクフルトに集約したと伝えました。3年前から組織を単純化し、資本を集中させることを検討していたとしています。Reutersはまた、アメリカのゴールドマン・サックスがロンドンにある資産と業務の一部をフランクフルトに移す検討をしていると報じました。

Bloombergは、アメリカのシティグループがロンドン拠点の株式・金利デリバティブトレーダーの一部をフランフルトに移転させることを検討していると伝えました。ブレグジットがきっかけで、シティはすでにドイツ金融当局と必要な手続きについて協議を始めたとしています。

Independentは、ドイツの閣僚がアメリカの主要な銀行の代表と相次いで面談し、フランクフルトに業務や人材を誘致していると報じました。
 
[December 01, 2016] No 0223110

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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