2分でわかるアメリカ

2016/10/29FRB12月利上げの公算

アメリカ商務省が28日公表した第3四半期のGDP速報値は、年率換算で2.9%増と、2年ぶりの高水準でした。第2四半期の1.4%増から伸びが加速、予想の2.5%を上回りました。

個人消費支出は2.1%増で、第2四半期の4.3%増から鈍化しました。輸出が大幅に増え、在庫投資が持ち直し、個人消費の減速を補いました。

Reutersは、1.1%の成長にとどまった上期から失速するとの懸念を和らげる内容で、FRBによる12月利上げを後押ししそうだと伝えました。

The Wall Street Journalは、アメリカ経済が加速、勢いを維持できるかもしれないと解説しました。第3四半期のGDPは、来年の強い成長の可能性を示唆するものだとしています。FRBは来週の会合で政策金利を据え置く公算が大きいが、12月の会合での利上げを後押しすると伝えました。

一方、アメリカ労働省が28日発表した第3四半期の雇用コスト指数は、前期比で0.6%上昇しました。予想と一致しました。雇用コストの7割を占める賃金・給与は前期比で0.5%上昇。前年同期比では2.5%の上昇でした。

Financial Timesは、賃金が上昇しはじめたことが確認できたとした上で、マーケットとFRBは12月が利上げのタイミングになりそうだと見ていると伝えました。

The New York Timesは、失業率が低下、賃金がようやく上がりはじめたこともあり、FRBが12月会合で今年初めての利上げを決める見通しだと報じました。
 

[October 28, 2016] No 0223087

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.02.16 更新米中協議は進展、それとも不調?アメリカと中国が北京で開いた貿易をめぐる閣僚級協議が15日、2日間の日程を終えました。両政府は来週、ワシントンで6回目(今年3回目)となる閣僚級協議を行う予定で…
  • 2019.02.15 更新実は弱かった米年末商戦、9年ぶりの大幅減アメリカ商務省が14日発表した2018年12月の小売売上高は季節調整済みで前月比1.2%の減少でした。コンセンサス予想は0.1%増でしたので、それを下回り予想外…
  • 2019.02.14 更新ドル高が影響? 米CPI横ばいアメリカ労働省が13日発表した1月の消費者物価指数(CPI)は3ヵ月連続で前月から横ばいでした。0.1%上昇がコンセンサス予想でしたので、それを下回りました。前…
  • 2019.02.13 更新100年前の呪縛と米中貿易協議アメリカと中国の貿易をめぐる次官級協議が、11日から中国商務省ではじまりました。ムニューシン財務長官とライトハイザー通商代表が12日に北京に到着、14日に始まる…
  • 2019.02.12 更新 時間がないブレグジット3月29日に定められたブレグジット(イギリスのEU離脱)まで約1カ月半。離脱後のEUとの関係を詳細に決める協定はまだ成立していません。EUの行政執行機関である欧…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカを知る)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ