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2016/10/22お寒いヘッジファンド

調査会社ヘッジファンド・リサーチが20日に発表した最新の報告書で、第3四半期(7〜9月)に280億ドル(約2兆9120億円)の資金が流出したことがわかりました。

年初から9月までの資金流出額は515億ドル(約5兆3560億円)。この傾向が続けば、2009年以来で初めて年間で流出額が流入額を上回ることになります。手数料が高いわりに、運用成績が悪いことが背景です。3兆ドル(約312兆円)規模と言われるヘッジファンド業界が危機に直面しています。

The New York Timesは、大きな賭けが悲惨な結果に終わり、投資家は不満、ファンド・マネジャーが運用停止を強いられるなど、ヘッジファンドにとって今年は厳しい年になったと報じました。スキャンダルまみれで破たんに追い込まれたヘッジファンドも多く、公的年金や保険会社が急ピッチで資金を引き揚げたとしています。ただ、一部の業界関係者は、ヘッジファンドがいずれ復活すると主張していると伝えました。

Bloombergは、ヘッジファンドのポートフォリオ・マネジャーの今年の報酬が前年比で34%程度減り、投資家の資金引き揚げに伴う痛みを感じることになりそうだと解説しました。オデッセー・サーチの調査によると、資金が流出したファンド会社のボーナスは28万8000ドル(約2995万円)の見通しで、パフォーマンスが良く資金流入が続いている会社の39万4000ドル(約4097万円)を下回るとしています。

Dow Jones傘下のMarket Watchは、手数料が高いヘッジファンドの投資をそっくり真似した、いわゆるヘッジ・ファンド・レプリケーターETFも投資家離れが進んでいると伝えました。2016年に資金を半分に減らしたETFもあるとしています。運用成績が悪く、カテゴリー自体がなくなる可能性があると解説しました。
 
 [October 21, 2016] No 0223082

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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